せっかく注文住宅を購入するなら、外観にもこだわって理想のおしゃれな家にしたいものです。しかし、デザインや素材の選び方を間違えると、完成後に「なんだかイメージと違った」と後悔してしまうこともあります。本記事では、注文住宅の外観をおしゃれに仕上げるための基本的な考え方や具体的な工夫ポイントを紹介します。
目次
まずは優先すべきポイントを考えよう
注文住宅の外観を考えるとき、理想を詰め込みすぎて方向性が定まらなくなることがあります。ここでは、外観デザインを決める際に決めておきたいイメージを紹介します。
自分達らしい住まいにしたい
せっかくの注文住宅だからこそ、自分たちらしさを外観で表現したいと考える人も多いでしょう。好きな色や素材、デザインのテイストを取り入れることで、見るたびに愛着がわく住まいに仕上がります。
周辺環境になじむデザインにしたい
家の外観は、周囲の建物や自然との調和も大きなポイントになります。地域の雰囲気や街並みに合ったトーンや素材を選ぶことで、落ち着きと品のある印象を与えられます。
また、景観条例や建築協定があるエリアでは一定のデザインルールがある場合もあるため、事前の確認も重要です。
上質な印象を与えたい
「高級感のある外観にしたい」と考える場合は、素材の選び方や色の組み合わせに注意が必要です。落ち着いた色合いにまとめたり、天然素材を一部に使ったりするだけでも、上品で洗練された印象になります。見た目の重厚さを演出しつつ、機能性やメンテナンス性にも配慮したバランスのよい設計が理想です。
理想の住まいを形にするためのステップ
外観のデザインコンセプトが固まったら、次に進めたいのが具体的なかたちづくりのステップです。それぞれの要素には機能性や印象を左右するポイントがあるため、慎重に検討していきましょう。
暮らしやすさと印象を左右する「家のかたち」
家全体のフォルムは、外観デザインの印象を大きく左右する要素です。箱型のシンプルな形は現代的でスタイリッシュな印象を与え、凹凸のあるデザインは奥行きや個性を演出できます。
また、建物の形は採光や風通しにも関係してくるため、見た目だけでなく生活のしやすさも意識した選択が大切です。土地の形状や広さ、周辺環境も考慮しながら、理想と実用性を両立させた形を目指しましょう。
「屋根の形」で外観の印象は大きく変わる
屋根の形は、家のシルエットを決定づける大切なポイントです。たとえば、片流れ屋根はモダンで個性的な印象に、切妻屋根は落ち着いた印象を与えます。見た目のデザイン性だけでなく、雨や雪の処理、屋根裏スペースの活用、メンテナンスのしやすさなど機能面も含めて選ぶことが重要です。
また、地域によっては気候や風土に合った形が求められることもあるため、地元の施工会社とも相談しながら決めていくと安心です。
「外壁素材」で仕上がりの質感を高める
外壁は、家の表情を決める重要なパーツです。タイルやサイディング、モルタル、木材など、素材によって質感や雰囲気が大きく変わります。たとえば、タイルは高級感があり耐久性も高い一方でコストはやや高めです。木材は自然の温もりを感じられる反面、定期的なメンテナンスが必要です。
見た目の印象だけでなく、メンテナンス性やコスト、耐候性などの観点からも総合的に判断することが、美しく長持ちする住まいづくりにつながります。
後悔しない外観づくりに！注文住宅でおしゃれを叶えるチェックポイント
注文住宅で理想のおしゃれな外観を実現するには、いくつかの大切なポイントを押さえる必要があります。ここでは、外観づくりでとくに意識しておきたいチェックポイントをみていきましょう。
色使いは「引き算」がポイント
外観の印象を大きく左右するのが、色の選び方です。ついあれもこれもと取り入れたくなりますが、色は多くても2〜3種類に絞るのが基本です。ベースカラー、アクセントカラー、サブカラーのように役割を分けて配色することで、統一感のあるおしゃれな外観に仕上がります。とくにベースカラーは面積が広いため、流行に乗るよりも、飽きにくく周囲と調和する落ち着いた色を選ぶことをおすすめします。
長く住んでも愛せるデザインに
住宅の外観は一度完成すると、簡単に変えることはできません。だからこそ、そのときの流行に流されすぎず、10年後、20年後も「この家にしてよかった」と思えるような飽きのこないデザインを選ぶことが大切です。シンプルで直線的なライン、自然素材を取り入れたナチュラルテイストなどは、時間が経っても古さを感じにくい傾向があります。長く住み続ける家だからこそ、先を見据えたデザイン選びがポイントです。
第一印象を決める玄関ドアの選び方
玄関ドアは来客が最初に目にする場所であり、住宅の「顔」ともいえる存在です。外観全体とのバランスはもちろん、自分たちが毎日使って心地よいと感じられるデザインや色を選びましょう。木目調やスチール製など素材によって印象が大きく変わるため、質感や防犯性、断熱性などもチェックポイントです。愛着がもてる玄関ドアは、帰ってくるたびに「この家にしてよかった」と思える大切な要素になります。
まとめ
注文住宅の外観をおしゃれに仕上げるためには、最初に「何を大切にしたいのか」を明確にし、家の形や屋根・素材選びといった基本構成を丁寧に決めていくことが大切です。そのうえで、色使いやデザインの一貫性、玄関ドアの選定といった細部にも気を配れば、完成後の満足度は格段に高まります。住むほど愛着がわく家にするためにも、焦らずひとつひとつの工程をていねいに進めていきましょう。
