建売住宅とは異なり、自由な設計を楽しめる注文住宅には、施工主の方の色んな思いを詰め込むことができます。では、注文住宅を作る際には「庭」の整備は必要でしょうか。この記事では、注文住宅依頼時の庭の有無について、メリット・デメリットの観点から詳しく解説します。ぜひご一読ください。
目次
注文住宅で庭をつくるメリット
注文住宅を作る際には、色んなアイデアを実現できます。内装から外装まで、こだわりを尽くすことが可能ですが、庭づくりは一体どうあるべきでしょうか。この章では、注文住宅で庭を作るメリットをわかりやすく紹介します。
快適な空間を外にも作ることができる
庭が住まいにあることで、快適に過ごせる空間が屋内だけではなく、屋外にも拡張できます。
たとえば、子どもたちとの過ごす時間やペットとのひととき、ガーデニングやバーベキューなどのアウトドアまで、庭が1つでも用意されていることで、可能性は無限に広がるでしょう。
家事スペースが確保できる
庭があると家事もはかどります。洗濯を干せたり、靴を洗ったりなど屋内では難しい家事作業が、庭があることで行いやすくなるのです。
プライバシーを確保できる
庭があると外部から建物に「距離」を設けることが可能です。フェンスや塀、植栽などで囲んだうえで庭を作れば、外部からの視線が及びにくくなり、プライバシーを安全に確保できます。
住まいの内側が見えにくくなることで、洗濯が干しやすくなる、カーテンを開けて屋内に採光させるなど、色々なメリットが生まれるのです。
四季の移ろいを楽しめる
庭があるとガーデニングや植栽などを自由に楽しめるようになります。桜や紅葉を取り入れて季節の移ろいを感じる演出をすることも可能です。
自宅に居ながらにして、景観が豊かな場所を確保することができ、安らぎの時間を今まで以上に楽しめるようになります。
注文住宅で庭をつくるデメリット
メリットの多い注文住宅の施工ですが、知っておきたいデメリットもあります。では一体どんな点がデメリットに挙げられるでしょうか。
住宅デザインへの影響について
限られた敷地の中で庭を整備する以上、建物の容積は下がることを意味します。庭を設けなければ、広い屋内空間を設計できるため、どちらの方が家族にとってメリットがあるのか、熟慮する必要があります。
また、庭を整備しても、外構部分に目隠しとなる施工が必要です。外部からの視線を遮る施工を工夫しなければ、寛ぎの時間が楽しめなくなってしまいます。
お手入れが大変になることも
庭の整備方法には、砂利やコンクリートを使ったデザインもあれば、自然芝の美しいデザインも考えられます。たとえば、自然芝とガーデニングの組み合わせは大変美しいですが、お手入れが大変と感じる可能性も否定できません。
とくに自然の芝は定期的にメンテナンスし、栄養を与えなければ枯れてしまう可能性があります。雑草のお手入れや害虫の駆除が必要となるケースもあるため、慎重に庭づくりを検討する必要があるでしょう。
デザインによっては使いにくいことも
庭は一般的にリビングから出入りができるように設計することが多いですが、敷地や近隣との兼ね合い上、別の位置に作ることも検討できるでしょう。
しかし、簡単に出入りがしにくい庭は、結果として使いにくく感じ、放置されてしまうことも考えられます。使いやすさにも十分に配慮した庭づくりを考える必要があるのです。
また、外観を美しく整える場合には、玄関やアプローチなどもしっかりと整えなければ、デザインがちぐはぐに仕上がってしまうリスクもあります。
庭の種類やレイアウトの選び方、デザインのポイント
ご紹介のとおり庭づくりにはメリット・デメリットが考えられます。
しかし、デメリットがあると言っても、デザインや建物とのバランスを考慮すると、外構部分に素敵な空間が生まれることも事実です。では、庭の種類やレイアウトの選び方はどうあるべきでしょうか。デザインのポイントも踏まえて後悔しない庭づくりを解説します。
使用用途を考えた上で作る
庭には色んな使用方法が考えられます。家事ができる場所、家族でレジャーを楽しむ場所などさまざまな方法があるため、使用用途を考えたうえで施工することがおすすめです。
使用用途が決まっていると、ウッドデッキの設置やガーデンスペースのデザインを行うなど、初期の段階から快適な庭整備が行えます。
設備を設置するか否か
庭には物置を置いたり、駐輪スペースを設置したり、物を置くスペースとしての活用方法も考えられます。
施工完了後に物置などを設置しようとすると、せっかくレイアウトを整えた庭のバランスが崩れてしまう可能性があります。初期の段階から設置を決めてしまう方が、庭のデザイン性は保たれるでしょう。
予算を決める
庭の種類やレイアウトを決めようとすると、たくさんの投資をしたくなるものです。
しかし、予算を決めておかなければ、内装に費やせる費用が減ってしまいます。予算を決めたうえで、理想の庭づくりを考えましょう。
まとめ
この記事では、注文住宅の施工時に悩ましい「庭づくり」について、メリット・デメリットの双方の視点から詳しく解説を行いました。庭づくりを今からご検討の方は、ぜひ本記事をご参考ください。庭は素敵で景観にも嬉しいものですが、予算を決めずに施工してしまうと大きな負担となってしまいます。後悔しない庭づくりのためにも、使用用途も定めた上で施工を検討しましょう。
